
持ち込みボトル第一号は「JACK DANIEL'S Silver Select」となりました。
という訳でJACK DANIEL'S の話。。。
1850年ジャック・ダニエルは13人兄弟の一人として生まれ、わずか7歳でダン・コール家に雇われ働き始めました。
主人のダン・コールは、ラウス川のほとりにある蒸溜所のオーナーであると同時に、ルター教会の牧師でもありました。
ジャックはコールからウイスキー造りのすべてを教わり、1863年の9月にコールはウイスキー造りよりも牧師としての仕事に専念するため、ジャックに蒸溜所を譲りました。
ジャック・ダニエル、弱冠13歳の時のことです。
その後1866年に蒸溜所を全米で一番目に登録。
1904年ミズーリー州のセント・ルイスで開催された世界博覧会に、ジャックはオールドNo.7テネシーウイスキーを出品します。
世界各国から出品された20種以上のウイスキーの中で、唯一ジャックのウイスキーだけが金賞を獲得しました。

ついに世界最高級のウイスキーとして認められたのでした。
1905年頃、ある日の朝早く、事務所に着いたジャックは金庫を開けようとしましたが、暗証番号がどうしても思い出せずついにカンシャクを起こし、鋼鉄製の金庫を思いっきり蹴飛ばしました。
この時に傷めた爪先が壊疽になってしまった彼は、1911年、ついに帰らぬ人となってしまったのです。
生涯独身を通した身長150cmのリトル・ジャックは、子供がいなかったため甥のレム・モトローが蒸留所を受け継ぎました。
禁酒法を挟んで1950年代まで守りぬきましたが、相続税対策もあって1956年にブラウン・フォーマン社に売却されました。
しかし、従業員たちはそのまま雇い続けられました。
リンチバーグの町の人々も一丸となって蒸留所を盛り上げました。
220エーカーの広大な森の中に蒸留所はあり、7階建ての熟成庫が47棟、森の中に点々と建っています。
ジャックダニエルはバーボンとは異なりチャコール・メローイングの工程を経て造られるウイスキーです。
チャコール・メローイングの工程
1)サトウカエデの木を伐採し、長時間かけて乾燥させる。
2)燃えやすい大きさの均等な角材にして、再び乾燥させる。
3)乾燥した角材を燃やして炭にしたものを細かく破砕する。
4)48基ある高さ5mのメローイング槽に、深さ3mの炭の層をつくる。
5)約10日間かけて、このチャコール層を原酒がくぐり抜ける。
その後110プルーフに加水調整して、内側を焼いた新しいホワイトオークの樽に詰められて熟成に入る。
この工程には約10日間かかり、その間にウイスキーはサトウカエデの木炭のエッセンスを吸収し、精製されまろやかで独特の香りと味わいを身に付けるのです。
JACK DANIEL'S Silver Select
シングルバレルの上級酒に位置づけられるシルバーセレクトです。
ほぼ樽出しのの原酒に近い状態で、50度というアルコール度数の高いバーボン。
樽のトーストチックな香りは、ジャックファンならずとも、一度は味わってみたい秀酒です。
他のお酒も、こうやって歴史が分り、素性が分かると、それが物理的な味、プラス精神的な隠し味と
なって更にお酒を美味しくしてくれるかもしれませんね。
酒はガキの頃から生意気にもバーボン・スコッチ等を
飲んでおりましたが、20代後半に初めて飲んだジャックのシルバーは衝撃を感じる旨さでした。
社員旅行に社長のもらいものを頂いてきたのですが
一口飲んでその後は誰にも渡さず1本飲み干したほどです。
つい最近中国にくるまでは日本ではボーモアにはまっていましたが、久々にジャックが飲みたくなりました。
預けたお客様がいらっしゃった際に一口いただいてみてください。本当に衝撃の旨さですよ!!
珍しいお酒、自分の好きなお酒、どんどんお持込み下さい。
シルバーセレクトは50度の状態で一口飲んで違いを感じ、1:1で割って更なる違いを発見。。。
高そうな瓶に詰められているので飲むのがもったいなくなりますが、飲みだすと止まりそうにもないです。