
自分の行いとの葛藤なのかは知る由もないが、3日に一度は殴っていた。
しかし、女は男から離れようとはしなかった。
この男には、ヒモになるべくして生まれてきたような才能があったのである。
女を殴る、その後は自分がどれだけ女を愛しているかを伝え、泣きながら女を抱くのである。
これは母性をくすぐる。
ヤクザが女を垂らしこむのと同じやり方を、この男は自然にやってのけたのである。
この頃になると、男はショートだけでなく泊まりを認めるようになった。
男は愛する女を独占する気持ちをカネに換えた、嫉妬はするがまずカネが優先順位の上にくるのであろう。
遊びまわる男、当初女が隠れて貯めていたカネも使い果たし、彼等の会話は女が男にその日の稼ぎを渡すところから始まるようになった。
それでも女は稼ぎ続けた、既に故郷に錦を飾るという目的からは遠く離れた場所に居た。
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